スズキ歴史館のお土産コーナーに新たにバイクのイラスト(作・柴田制作所)が仲間入りしました。
シリーズ4回目、最終となる今回は「1962 SUZUKI RM62」をご紹介します。
1962 SUZUKI RM62
世界選手権初優勝、初代50cc世界チャンピオンに輝く
スズキは創立40周年となる1960年(昭和35年)に世界グランプリの大舞台である「マン島TT(ツーリスト・トロフィー)」に挑戦。
世界で最古の歴史と権威を誇るTTレースは、イギリスとアイルランドの中間に位置するマン島の市街地を使って開催されます。1周60.724km、標高差400m以上あるコースは、ライダーには最高のレーシング・テクニックを、技術者には最高のメカニズムを要求するとても難しいコースで、「TTレースを制するものは世界を制する」といわれていました。
当時モペットやスクーターなどの小排気量車の世界的な人気の高まりを背景として新設された50ccクラスで、スズキは1962年(昭和37年)のマン島TTレースにて念願の初優勝を飾りました。
優勝と同時にメーカーチーム賞、最高ラップ賞も獲得し、スズキとして国際大会で初優勝という快挙に花を添えました。
この世界的なレースで優勝したことで一躍世界に「技術のスズキ」を鮮烈に印象付けられ、このことがきっかけとなってスズキのバイクは海外へ輸出されるようになりました。
実車はどこにある?
当館3階にマン島TTレースで優勝を果たした実車を展示しています。
バイクの頭に優勝した時のゼッケン番号「2」が大きく書いてあるのが目印です。約60年前にチームがマン島に持参したトランクも車両脇に置いてあります。
全4回シリーズでお土産コーナーに追加されたイラストのモデルとなった当館展示車両についてご紹介してきました。
今回ご紹介した車両はもちろん、他にもたくさんのバイクやクルマを展示していますので、ご来館の際にはじっくりご覧くださいませ。