大学や企業などの現場で活躍している一流の技術者が極限のアイデアと技術を競うNHKのエンタメ番組「魔改造の夜」。
「おもちゃ」や「家電」を“魔改造”したモンスターマシンで難題に挑戦するこの番組に、当社も「Sズキ」として挑戦しました。
この激戦を戦ったモンスターマシンを、スズキ歴史館で展示しています!
※表題のイラストは当社デザイン部にて作成
この挑戦のために、社内で募ったメンバーは総勢70名。技術者だけでなく、様々な部門からのサポートメンバーを含めた2つのチームが知恵とアイデアと熱い情熱で戦いました。
また、戦い抜いた戦士たちにスズキの鈴木俊宏社長から、ねぎらいの言葉と共に贈られた記念品も併せて展示。会社を挙げての挑戦となった、チームスズキの挑戦を間近でご覧ください!
なお、社外イベント出張展示などのため、スズキ歴史館での展示がない場合がございます。あらかじめご了承のほどお願いいたします。
【参戦モンスターについて】
「DEN-RACE solo」
“電動マッサージ器”を魔改造して25mコースを走らせ、タイムを競う挑戦。
「振動」を「動力」にして走らせるという超難題に挑んだマシンです。
【開発者のコメント】
≪苦労した点≫
・振動を使ってどうやれば速く走らせられるのか、悩み続けました。
我々が馴染み深いタイヤなら速く回せば速く走りますが、タイヤ使用不可というルールがあり、全エンジニアを苦悶させました。
・壊れまくることです。とくに開発の後半期間で速度が上昇してきた頃に、
モータードライバー(モーターを制御する電子部品)が破損したときには特定まで時間がかかりました。
≪注目してもらいたい部分≫
・ヘッドとブラシをボルト締結して確実に振動をブラシに伝えています!
・外見は買ったままの電マに見えますが、中身は全然違います!!
★回転するおもりを金属にして振動を強化
★強化した振動で壊れないように、おもりを支える部分や回転軸もプラスチックより強い金属に置き換え
★レース車両なのでチタン部品を多く使っています!!是非どこがチタンになっているか探してみてください!!
「ワニワニ Van Bang Burn!」
“ワニちゃん水鉄砲”を魔改造して、7.5m離れた巨大ケーキに立つ10本のろうそくの内、消すことができた本数を競う挑戦。もちろん、普通に打っては届かない上、水量も1匹100cc×3匹。遠くの小さな「火」に正確に水を当てるという、これも超難題に挑んだマシンです。
【開発者のコメント】
≪苦労した点≫
・5万円の費用の範囲内かつ短期間での開発という中で、3つの異なるマシンを作りあげたこと
(時間や費用の制約がある中での判断となるため、全て満足することにはならないのですが)
・これまでの仕事上の知見がほとんど活かされない分野での競技であったこと
(水を飛ばす、火を消す・・・と、何もかもがわからない中でのスタートでした)
≪注目してもらいたい部分≫
・特徴のある魔鈴だけでなく、同じように見える二鈴と四鈴もノズルが違う点
(外からは見えにくいかも・・)
・限られた費用の中でマシンを作り上げる必要があるため、マシンの機能外の部分は極力コストダウン
(タンクはペットボトル、ベース材料は木材や、錆も出てしまう鉄を使ったりと、外観上は割り切ったものとしました)